モバイルバッテリーの飛行機への持ち込み制限

モバイルバッテリーの飛行機への持ち込み制限

飛行機に乗るときは要注意

飛行機に乗って旅行や出張に行くときにモバイルバッテリーを持って行かれる方は多いと思いますが、注意しないと破棄させられたり、スーツケースが破壊される可能性があるので要注意です。

飛行機とモバイルバッテリー

飛行機にモバイルバッテリーを手荷物として(預け荷物は不可)持ち込むことは認められています
ただし、モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池は発火の危険性があるため、大容量のものには制限がかけられている状況です。リチウムイオン電池の危険性についてはGalaxy Note 7の発火事故が有名で、当時はGalaxy Note 7の飛行機への持ち込みが禁止されるほどでした。

バッテリー容量はどこまでOK?

モバイルバッテリーの機内持ち込みはどこまでOKかというと航空会社ごとに異なり統一された基準はありません。ただ、国内の航空会社は航空法86条に基づいており基本的に統一されています。

 手荷物預け荷物 
100 Whまで制限なし 不可
100 Wh超 160Wh まで 2個まで不可
160 Wh超不可不可

Whとは?

持ち込み制限の基準が「Wh」で記載されていますが、モバイルバッテリーの容量は「mAh」で表示されている場合が多いです。このため、「Wh」の記載がない場合自分で計算する必要がありますので、まずは「Wh」の記載があるか探しましょう。

「Wh」の記載がない場合、「mAh」と「Wh」の関係は以下のようになりますので自分で計算します。(1,000 mAh = 1 Ahです)

ワット時定格量(Wh)= 定格定量(Ah)× 定格電圧(V)

数式が出てきますが、「mAh」に「3.7」を掛けて1,000で割るだけです。かんたんです。
10,000mAhのモバイルバッテリーの場合、「10,000mAh × 3.7V ÷ 1,000 = 37 Wh」となります。

mAhWh
5,000 mAh18.5 Wh
10,000 mAh37 Wh
20,000 mAh74 Wh
27,027 mAh100 Wh
30,000 mAh111 Wh
40,000 mAh148 Wh
43,243 mAh160 Wh
50,000 mAh185 Wh

上の表で分かるように、多くの国内航空会社で持ち込み禁止となるのが43,243 mAh以上個数制限がかかるのが27,027 mAhです。

海外では注意が必要

海外の航空会社も100 Wh、160 Whを基準にしているところが多いですが、必ず航空会社のホームページで事前に確認しておくことをお勧めします。
また、基準を満たしていても「Wh」の記載がない場合没収されることもあるみたいなので心配な方は「Wh」の記載のあるものを持ち込むのが良いかと思います。職員が「mAh」から「Wh」への換算を知らないことが原因かと考えられます。
ただ、預け荷物に入れるのは絶対にダメです!スーツケースを開けられて没収されます。