モバイルバッテリーの飛行機への持ち込み制限
- 2020.02.11
- 旅行・出張
飛行機に乗るときは要注意
飛行機に乗って旅行や出張に行くときにモバイルバッテリーを持って行かれる方は多いと思いますが、注意しないと破棄させられたり、スーツケースが破壊される可能性があるので要注意です。
飛行機とモバイルバッテリー
飛行機にモバイルバッテリーを手荷物として(預け荷物は不可)持ち込むことは認められています。
ただし、モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池は発火の危険性があるため、大容量のものには制限がかけられている状況です。リチウムイオン電池の危険性についてはGalaxy Note 7の発火事故が有名で、当時はGalaxy Note 7の飛行機への持ち込みが禁止されるほどでした。
バッテリー容量はどこまでOK?
モバイルバッテリーの機内持ち込みはどこまでOKかというと航空会社ごとに異なり統一された基準はありません。ただ、国内の航空会社は航空法86条に基づいており基本的に統一されています。
手荷物 | 預け荷物 | |
100 Whまで | 制限なし | 不可 |
100 Wh超 160Wh まで | 2個まで | 不可 |
160 Wh超 | 不可 | 不可 |
Whとは?
持ち込み制限の基準が「Wh」で記載されていますが、モバイルバッテリーの容量は「mAh」で表示されている場合が多いです。このため、「Wh」の記載がない場合自分で計算する必要がありますので、まずは「Wh」の記載があるか探しましょう。
「Wh」の記載がない場合、「mAh」と「Wh」の関係は以下のようになりますので自分で計算します。(1,000 mAh = 1 Ahです)
ワット時定格量(Wh)= 定格定量(Ah)× 定格電圧(V)
数式が出てきますが、「mAh」に「3.7」を掛けて1,000で割るだけです。かんたんです。
10,000mAhのモバイルバッテリーの場合、「10,000mAh × 3.7V ÷ 1,000 = 37 Wh」となります。
mAh | Wh |
5,000 mAh | 18.5 Wh |
10,000 mAh | 37 Wh |
20,000 mAh | 74 Wh |
27,027 mAh | 100 Wh |
30,000 mAh | 111 Wh |
40,000 mAh | 148 Wh |
43,243 mAh | 160 Wh |
50,000 mAh | 185 Wh |
上の表で分かるように、多くの国内航空会社で持ち込み禁止となるのが43,243 mAh以上、個数制限がかかるのが27,027 mAhです。
海外では注意が必要
海外の航空会社も100 Wh、160 Whを基準にしているところが多いですが、必ず航空会社のホームページで事前に確認しておくことをお勧めします。
また、基準を満たしていても「Wh」の記載がない場合没収されることもあるみたいなので心配な方は「Wh」の記載のあるものを持ち込むのが良いかと思います。職員が「mAh」から「Wh」への換算を知らないことが原因かと考えられます。
ただ、預け荷物に入れるのは絶対にダメです!スーツケースを開けられて没収されます。